アキラとあきら

大流行した「半沢直樹」の
原作者 池井戸潤さん

その池井戸さんの作品で
あきらとアキラという小説があります

お金持ちのエリート坊ちゃんのアキラ
父親の工場が倒産して苦労して育ったあきら

この二人が同じ銀行の同期で
活躍する物語

池井戸作品ならではの面白さ
味わえると思います

このアキラとあきらではありませんが
同じ「苦手」をもったお子さんでも
まったく違った対応を選び
違った経過をたどる子供たち

アキラ君(仮名)



書くスピードが遅く
漢字はなかなか覚えられずに
苦しんでいました

検査の結果書字障がいがある事がわかり
合理的配慮を求めるかどうか
話合った結果、学校には何も求めない
という事を選択しました

苦労しても同じようにやりたい

立派です

しかし、課題は膨大な量がでて
そうでない子でも
時間的に厳しい量です

テスト前にはその課題を出す
それだけで精一杯

それでも、頑張って
やり遂げようとします
徹夜で課題を仕上げる事も

でも、テストは
思ったような結果にはなりません


平等な判定でないといけない
という事で当然評価はつきません

でも、とても明るくて
コミュニケーション能力も高く
みんながやりたがらない事を
自分から買って出てくれる
そんな男気溢れる
いい子です

なぜ、義務教育の間だけでも
救いの手が伸びないのでしょうか?

あきら君

ジッとしている事が苦手です
文字を書くのも、読むのも
苦手です

読んでいると眠気がしてきます
特に学校が終わって
疲れていると
頭に入ってこない
文字の塊はそれだけで
眠くなってしまいます

でも、タブレットや
パソコンは大好きです

タブレットを使った学習なら
取り組むことができます

彼も合理的配慮はいやだと言いました

一生懸命がんばる!と

でも、実際には
たった一枚のプリントも
進みません

もう、数式さえ書くのが億劫な様子

このままだと
中学の学習は何もかも
頭に入ってこないで
放棄してしまう事になりかねません

少しでも取り組める
方法があるなら

それが、書くとか読むとか
の作業に限らなくても

聞くとか話すとか
入力するとか

そういう方法では
なぜダメなのでしょうか?




別のお子さんは
がんばってもがんばっても



学校の先生から
認めてもらえません

ディスレクシアの言葉さえ
知らない先生もいらっしゃいます

一生懸命、困難さを
話しても訴えても
過保護な親とくらいに
聞き流されるような事を聞くと

いてもたってもいられない
気持ちにさえなります

説明しにいきたい

中学までの子ども達に
やり直しの学年はありません

理解してから上の学級にあがる事
に価値を感じず

理解していようがいまいが
同じ年に同じように学年をあがる事

この事に価値があるのが
日本ですね

日本にはいいところが沢山あって
私は日本に生まれて
良かったと心から思っています

自分の生まれた国が好きです

でも、変えていかなければ
いけない事も沢山あると思うんです

自分の国を好きなように
自分も好きで

自己肯定感をもって
子ども時代を過ごせるように

せめてエンカレッジ桃花台に
いる間だけは
楽しく学習してほしいので
先生達はいつも、そう思って
みんなを待っています

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