理想と現実のはざまで…
毎週月曜日は各学年の授業があります
今日は1年生が数学
2年生は英語
3年生は理科でした
私は1年生の数学を担当していました
1年生は、まだまだ小学生の延長で
中学生になりきれていない感じですが
2年生になると体も大きくなりますが
精神的にも随分と大人になります
学習に対する向かい方も
ぐっと成長をみせてくれます
今日も1年生の授業は
集中できない子もいて
けっこう大変でした
いつもみんながいると
テンションが上がってしまって
じっとしていられないA君
授業がたびたび止まってしまいます
ちゃんと座って
おしゃべりしないで
マスクをして
注意の連続になってしまいます
こうなったら成り立たない
私は、計算ができないとか
間違えたとか
理解できない事で怒る事はありません
計算の仕方がわからないから
塾でフォローするわけだし
間違える事は誰にでもある
理解できないのは、教え方が悪いせいです
でも、その前段階
座っているとか
関係のない私語はしないとか
鼻歌は歌わないとか
それはそれ以前の話です
なので注意しない訳にはいきません
学習したくて来ている子たちなので
それが妨げられるのは
一番いけない事なのです
ですから、塾のルール!!
学習しない子は帰りましょう
そう、うちは
いつ来てもいいし、
何時から来ても何時に帰っても
大丈夫なのだから
その日気が乗らないのなら
帰ってゆっくりのんびりするもよし
帰って遊んだり、寝たり
自由過ごしていいと思います
それは、責められる事ではありません
学習したい日にしっかりやる
まずはこれが大事です
でも、なかなか理想通りには
いかないものです
この辺りは本当に難しい
先生方とも毎回議論の題材となります
えらそうな事を言っていますが
私の息子も、空気が読めず
自分の基準があって
人に合わせて塩梅良くできる
という事がありません
私も人様に迷惑をかけないように
なるべく普通でいて欲しいと
口うるさくもいいましたし
時には泣きながら取っ組み合って
喧嘩したりもしました
発達障害の「たっくん」は
軽度の知的障害も併せ持つので
理解もうすかったのですが
喧嘩になるときは
物理的にはなれなさいとの
アドバイスに
しばらく外にでようと
車に乗ったところを
追いかけてきて車の前に立ちはだかり
お母さん殺さないでと
大声て泣き叫んだので
警察がやってきたこともあります
家族も必死の思いで
子育てしているのも
私は痛いほどわかるつもりです
私が、「たっくん」について
見解をすこし変える事ができたのは
19歳の時はじめて就職したあと
バーンアウトしてしまって
鬱になり、2カ月入院し
その後10年近く立ち直るまでにかかりましたが
働く事も車に乗る事もできないような
廃人のような生活の中で
自分自身を見つめ直した後でした
「たっくん」が「たっくん」であることを
そのまま認めて、
君が君のままでいい
と思えてからじゃないかと思います
それでも、遅すぎて
いまだに自分に自信のない子です
それは私の最大の失敗
だから、せめてまだ間に合う
塾にきている子供たちには
そんな想いをしてほしくないなぁと
勝手に思っているわけです
それでも
他の子に迷惑をかけると
塾はその子だけの為の場所ではないので
注意はしなければならないし
目に余れば家族にもつたえなければなりません
でも、私は塾を始めた頃から
きめている事があります
それは、退塾勧告はしない
という事です
改善努力は塾にあると思っています
特に、ここにきて
エンカレッジ桃花台は
自尊心を育て
自己肯定感を感じられる塾ですと
言った以上は
さらにありえない話です
ただ、今すぐ良い方法があるかというと
ありません。
理想と現実のはざまで
迷って悩んで苦しいです
でも苦しんでいこうと思います
一朝一夕にかたづく問題なんて
ないからです。
あきらめないで
かかわり続けていく中にしか
答えはないんだと思います
いや、答えなんて出ないかもしれないけど。
それでも、たぶん
結果がでなくても
自分の事のようにかかわってくれる
そんな大人がいて欲しかったと
誰でもない、私自身が感じていたから
そういうお節介な存在が
一人くらいいてもいいと思うから
そうしたいと強く思った1日でした