『観察』するって大切なんだってこと
孫たちが近くで暮らすようになって早いもので4カ月がたとうとしています。
昨日、娘たちの家に立ち寄った時の娘との会話の中のお話です
娘いわく
折り紙をね、いつもいつも床中に散らかしてね。
ちゃんと折り紙をしまうボックスも作って、片付けられる工夫もするんだけど
それでもどうしても、こう、ばぁ~~っとちらかしちゃうから
昨日、どうしてそうするのかをじ~~~っっと観察してみたの
ほうほう。それで?
そしたら、使いたい色を探すもんだから
その色が出てくるまであっちこっちに色紙が散乱してることがわかったの
だから、同じ色をまとめてジッパー付き袋にいれたら、
散らからなくなったぁ(o^―^o)ニコ
間違えてコストコで買った袋が、まさかのジャストサイズ。良かった
という会話がありました。実はこれ、すご~~~く大事なことと、わたくし心得ております。ふふふ
私が理事を務めている「一般社団法人勇者アカデミー」で同じく理事の通称さかえ先生。
小牧市で『つぼみ小規模保育園』を運営してる園長先生です。日本一の園長ブロガー、三輪栄園長の痛快「毎日ブログ」はこちらです。
竹を割ったようなさっぱりして豪快なさかえ先生から教わったことがあるんです。保育の一番の仕事は
観察すること
この言葉を聞いた時、妙に納得しました。そう、当たり前のようであたりまえでない、とても大切な事。
できているようでできていない「観察する」こと。これは学習塾を運営する上で私にとっては重要なキーワードとなりました。今でもいつも意識しています。その「観察すること」を娘は図らずも実践していて、とても大切な気づきを得たというお話でした。
どうしていつも、散らかってしまうんだろう
と疑問に思うことすら、子供たちが大きくなってくるとなかなかできなくなりますね。もう、勉強になると余計です。
やらないからできないんでしょ!
やればできるのに。
宿題やっていかないからわからないんでしょう!
眠ってばかりいるから、ゲームばっかりしてるから・・・etc
本当にそうでしょうか?いや、それも少なからずあるでしょう。それは事実ではあるかもしれません。でもその事実の裏側を少し考えてみてはどうでしょうか?今回の件で言えば、何度注意しても散らかすわけです。お母さんのゆうことをきかないからでしょう。夢中になってしまっているからでしょう。これは事実です。でもそこで終わってしまわずに、どうしてそうなるのか、をもう一段階かんがえて、その理由があるはずだという思いで『観察』したからこそ、見つけることができた解決策だったんだと思います。素晴らしい。すみません。手前みそですが、娘ながらあっぱれをあげたいなと思いました。
学習塾エンカレッジ桃花台でも、私はいつも観察することを大切にしています。
子供たちの「わからない」には特に気を使います。なんでも「わからない」の一言で子供は言い表してしまいます。
わからない
何がわからないといっているのかな?
細分化したどの段階をわからないと言っているのかな?
ここまでできているのに、ここからができないのはなぜかな?
どんな風に書いているのかな?
書いているときに、混乱してくるのかな?
言葉では言えるのに、書くとわからなくなっちゃうのかな?
符号ミスをするのは、単なるうっかりなのかな?
毎回同じロジックで間違えるならそもそもの考え方を間違っておぼえていないかな?
いつからか、間違った解き方がくせになってしまっていないかな?
わからないに潜む、たくさんの要素を想像し、推理しながら観察するんです。とても大変な作業です。保育士さんたちは言語化できない子供たちを相手にするお仕事ですから、それはもう観察のプロですね。泣き声や表情、しぐさなどからSOSを見逃さないようにしないといけないのですから。私たち塾の講師は、言葉にできる子ども達を扱うのでついつい甘えてしまいがちです。言葉通りに受け取ってしまうことも多いです。わからないなら、わかるように努力しなさい。数をこなせばできるようになる。わからないなら説明するよ、どうわかった?
そして、大人は「わかりました」の一言で安心し、それもまた鵜呑みにして信じてしまうのです。「わかった」って言ったのに、テストではできなかった。と叱ってしまっているのです。本当にわかったかどうかも確かめもしないで。それではだめだと思うのです。特に、塾講師はそれが仕事なのですから、お父さん、お母さんよりも冷静に「わからない理由」を見極めなければいけないと心得ています。
さぁ、学校もいよいよ学習にはいってきました。実力テストがあった学校もあります。春期講習などの結果がでてうれしい知らせをくれた子もいました。新学年の新学期、良いスタートが切れましたね!今年から塾に通う子たちはプログラミングも習いたいということだと、1500円だけ月謝にプラスで組み込めます。ですからほとんどの子が4月から始めています。今はみんなタッチタイピングの練習をしています。もう、ずいぶん手元を見ないで打てるようになりました。今度のブログはそんな様子をご報告したいなと思います。お楽しみに!