三方一両損からまなぶ
大岡越前というお奉行様がいましたね。
名奉行として、時代劇でも人気でした
名裁きの落語ネタは有名ですね
大好きなお話がこれ
三方一両損
むかーし、むかしの江戸の町
左官の金太郎が
三両入った財布をひろった
大工の吉五郎のものだとわかり
返そうとしたものの
江戸っ子の吉五郎は
いったん失くしたと
あきらめた物を
受け取れねぇ
こちとら江戸っ子でぇと
いってきかない
また、金太郎も
これをもらっちゃ
江戸っ子がすたると
受け取らない
三両という大金をめぐって
引っ込みのつかない二人は
そんなら 大岡様に裁いてもらおうと
奉行所へとやってきた
双方の言い分をきいた越前は
自分のお金 一両を
ひろった三両に加えて
四両とした
そして 金太郎に2両
吉五郎にも2両わたして
こう言った
吉五郎は落としたのは三両なのに
二両しか受け取れず 一両損
金太郎はだまってもらっておけば
三両もらえたのに
二両しかもらえず 一両損
越前は自分の財布から
何の関係もないのに
一両だしたので 一両損
三人(三方)みんな仲良く
一両損をしたので
これで収めようやと
大岡越前 名裁き!
という話だったと思います
なんとも うまいお話だなぁ
と、こども心に感心したので
今でも覚えています
「とんち」のきいて
スカッとする対応
上にたつ者はこうあって欲しい
痛み分け
コロナ対策だって
みんな 自分だけよければなんて
考えていないと思う。
こんな風に、みんなで
すこしずつ 痛みをわけて
乗り越えようっていう
政策なら 日本人は
理解して実行できる民族のはずですね
さて、お話がちょっとずれましたが
今年から
が教科になります。
私が小学校の頃は
ありました。
評価はつかなかったような
うちの子のころは
教科書はあったけど
形骸化していたかもしれません
三方一両損のお話でも
みんながおろせずにいる拳を
おろせる落としどころを考える
それがもし、
思わず、ぷぷっと
笑えるような方法だったら
こんなに平和な事はないですね
道徳の教科書のお話は
お説教くさくないけれど
読んだあと なぜか
いろいろ考えさせられる
お話ばっかりだったなぁ
と思い出しました
現代っ子たちに
どう受け入れられるでしょうか?
自分でも悪いと思ってる
でも、意地になって言い出せない時
ありませんか?
こんな時 正しさを説いてしまいがち
正論は 正しいけれど
それだけに
追いつめてしまうことも
時にはありますね
素直にごめんねって
言い出しやすくなるような
そんな知恵を持って
塾長として接していきたいなぁ
と「三方一両損」の話しを思い出しながら
うんうん とうなづく塾長です
実は ふしぎな事ですが
オンラインの授業になってから
実際には会えない子供たち
なのに、なぜでしょう?
教室に来ていた時より
身近に感じています
アイコンだと表情も見えないけど
話し方やトーン
受け取る情報は
思ったよりたくさんあります
「今日中にプリント終わらせます」
と出だしで宣言した塾生は
終わりがけの声掛けに
「あと2問で終わるからやります!」
と頼もしい言葉を聞かせてくれる
うれしいじゃないですか
本当にやってるの?なんて
うたがったりしません
だから心から
すごい! がんばったね
やったねぇ!!
と声をかけています
このリズム だんだん
定着してきているのが
伝わってきています
学校の宿題が 順調に
終わっていってるとの
うれしい報告が昨日はありました
水曜日の数学ゼミの感想も
アンケートに答えてもらって
次回にいかしていきたいと思っています
エンカレッジ桃花台の塾生は
学校がなくても
順調に学習を進めています
今日は金曜日
一週間が終わろうとしています
がんばるぞっ!と
気合を入れなおす塾長です