盾も鉾も自分をまもる。故に矛盾するのかな?
今日はちょっと早い時間に
楽しさ集める塾
子どもも大人も学べる
エンカレッジ桃花台 塾長
橋本真弓です
先日自分の言ってる事に
矛盾を感じる事がおきました
ちょっとした事でしたが
昔のこんな出来事を思い出しました
発達障害・軽度知的障害の息子
「たっくん」は中学時代
特別支援学級でお世話になっていました
3年生の時だったので
進路を考えねばならず
担任の先生が、フリースクールの
パンフレットを渡してくれたそうです
ところがそのフリースクールは
「たっくん」をいじめていた
先輩がかよっている学校でした
見るなり、「たっくん」は
「却下」といって
隣の机の上にパンフレットを
置いたそうです
すると担任の先生は
烈火のごとくおこりだして
こっぴどく叱られたそうです
帰ってきて泣きながら
パンフレットを私に渡しました
僕はここは絶対に行きたいくないんだ
そういいながら
私は事情をしらなかったので
先生に電話して
「却下」といって見もせず
机の上にほうり投げた事を
聞きました
先生はこうおっしゃいました
「あのパンフレットは、僕が
忙しい仕事のなかで
橋本君の為に一生懸命
探してきたパンフレット
なんですよ。それを・・・」
だから、きつく叱りました
とのことでした
私は、配慮がたらず、
すみませんでした
ですが、そういう事も含めて
至らない子供の為
特別支援学級にかよわせて頂いています
どうかその辺りを理解して頂いて
本人がどうして叱られたか
わからないような事がないように
していただけるとありがたいです
というような内容をはなしました
口調は穏やかめに言ったと
思いますが(さだかじゃない(笑))
心の中では???????
疑問符がいっぱいでした
仕事でどんなに頑張って
見積書や提案書を
何日もかけて作り上げて
お客様の所へもっていっても
「あ、その件他にきまったから」
と、けんもほろろに返されることなんて
普通にあったし
それでも、笑顔で
「はい。ではまた次回は
よろしくお願いします!」
と頭を下げて帰ってくることも
すべて仕事の内と思ってました
そこで、お客様に
この見積もり作るのに
こっちは何時間かけたと思ってるんだ
見るくらいみるのが当たり前じゃないのか
なんて激高するなんて
ありえない事
そうじゃないですか?
私はそうでした
たった二人しかいない生徒の
進路の学校のパンフレットを
探すこと、は先生がお給料を
もらってしている業務です
そのパンフレットを
見てもらえなかったこと
障がいのある子が
先生に配慮した態度できなかった事
これに激高する気持ちが
理解できませんでした
先生の怒りもおこごとも
自分にフォーカスされている
から湧き上がってくるもの
だったんじゃないかなぁと
思います
一生懸命にしたことが
認めてもらえないと怒るのは
子どもの発想なんじゃないの?
と思ったとき
自分の中で矛盾がでてきちゃって
考えてしまってるわけです
私は塾で子ども達に
テストの点数だけが結果じゃない
目的に到達できることが
大事だから
というような発言を
してきています
だって、正直
なんにも勉強しなくても
中学の問題あたりなら
授業を聞いてるだけで
すらすら解けちゃう子もいます
かたや
一生懸命課題に取り組んで
毎日勉強を続けても
結果のでないお子さんもいます
点数だけをみたら
前者のお子さんのほうが
ずっといいけれど
後者のお子さんの評価が
低いのは理不尽な気がしています
一生懸命がんばったんだもの
素直に私は
「よくがんばったね」
と声を掛けたいし
次回も応援していきたい
ですが、一方で
仕事の現場では
どんなに一生懸命やったとしても
お客様に気に入ってもらえなければ
評価はされないし、
お金にもなりません
これは当然のことです
テストと違って
正解ってそんなに簡単には
一つに決められない事ばかり
学生時代の問題集が
ちょっと楽しかったりするのは
大人には正解!って
いってもらえる機会が少ないからかもww
もし、大人になった世界が
一生懸命やった事だけでは
良しとしてもらえない世界だとしたら
子どものころから
そういう厳しさに直面して
なれておいたほうが
子ども達の為なんだろうか?
私はあまいのか?
甘やかされた環境から
厳しいところに追いやられるのは
余計に辛いんだろうか?
と少々深刻なかんじで
考え続けています
甲子園の野球は
勝っても負けても
ひたむきなプレーは賞賛されますが
プロ野球になると
結果を求められます
でも、甲子園にさえいけず
弱くて勝てないチームでも
楽しかった思い出は
その後の糧になるはず
問題はそこから
どうやって大人へと
ハードルを越えていくかで
ハードルを越えられる
心の余裕とか力の元には
自尊心が大切なんじゃないかなぁ
答えを見つけるのは
そう簡単ではなさそうです