お得なお買い物、ホントはどっち?
こんばんは
エンカレッジ桃花台塾長
橋本真弓です
先日家に帰ると
二つの荷物が届いていました
Appleの新製品 Tag用のキーホルダー
眼鏡や財布、カバン
どこに置いたかすぐ忘れるので
販売からすぐに4つセットを買いました
キーホルダーといっても
Appleの商品にしては
めちゃくちゃ安いほうで
1500円くらい
ですが、梱包はこだわりの
専用段ボール?というか
すごくしっかりした
箱になっていて美しい
しかもガムテープまで
ビリビリっと切ったものでなく
多分、この箱用につくられていて
長さもぴったりで角丸にカットされて
そのテープがゆがみもせず
美しくまっすぐによれずに
貼ってあります
あぁ、Appleらしいなぁと
いつもながらのこだわりように
世界観を感じていました
そしてもう一つの荷物
見るとゴミ袋みたいな荷物
????なんじゃこりゃ?
と、思い出しました!
ちょっと前に深夜スマホを見ていたら
ブラウスや上着が半額!!
これはすごい!って
衝動買いしてしまったやつでした
3枚かったら10%offとか
そんなのが出てくるものだから
調子に乗ってぽちぽちと
結局合計15枚くらい
買ってしまったやつだ!!
しかも、何枚かに一つ
おまけまでついてくるって
書いてあったっけ
中つ国からおくられてきたものでした
早速、部屋でごそごそと
開封しだしたわけです
するとごみ袋のような
くちゃくちゃの梱包からは
ヨレてすれて折り目のついた
ビニール袋に包まれた
洋服たちがでてきました
たたむときに芯になるように
中紙が入れてあることは
よくあることですが
なんと、4辺を手切りしたかのような
ぐにゃぐにゃした切り口の
いびつな四角形の紙で
ポスターかカレンダーの
裏紙がいれられていました
私は神経質なほうではありません
買ってきた洋服も
そのまま開封してきてしまうような人で
一度洗濯してから着る
なんてことはしたことが
ありませんが、この服たち
ものすごく臭う
すぐに着て出られないほど
何かわからない匂いが・・・
さすがの私も全部を
一度洗濯しました
また、写真ではモデルさんが
素敵に着こなしていたけれど
開けてみると、生地が
見たことないくらい
薄っぺらい
びっくりするほど薄い
これはもう、逆に
技術だ!と思うほどに
ペラペラの生地で
カットや縫製は
悪くはありませんが
家庭科の実習でつくったような
作りでした
SDGsだとどうなのか
それはわかりません
この洋服たちを
けなすつもりで今日のブログを
書いているわけでもありません
ペラペラの生地も
ひどい梱包もしかたないのです
だって、私はありえないほど
安くこれを買っているのだから
何かを安くするためには
安くする、安くできる
理由がそこにはあるはずなんです
Appleの過剰包装を
ディスってるわけでもありません
過剰包装がなければ
もっとお値打ちにしてもらえるかも
しれないのもわかります
でも、この会社の世界観や
こだわりを見ると
こんな安い商品の梱包材にさえ
ここまでの気配りと
会社としての姿勢を感じさせてくれる
きっとこれより高いものは
もっともっと、この美しさに
こだわって商品をつくっているにちがいない
そんな気持ちが伝わってくるような
気がして気持ちがいいのです
いいものを作るには
目に見えないお金がかかっている
そんなことを思う余裕が欲しい
と
この梱包をきめるには
会議をしたり試作を作ったり
いろんな人が時間を使い
お金もかかっているはずです
その先に出来上がっていると思います
一方安くすますには
安い材料を使い
安い労働力をつかって
包んであればいいという出来栄えで
ごみ袋のような中のものに
どう影響してもいいような
送り方をしなければならい
日本では、いくら安くても
そこまで雑なことをしないということは
よき仕事をしても安くするために
安月給で我慢させられている
ということなのかもしれません
いいものを作るには
人が時間をかけじっくりと取り組むことが必要
そんな時間が大切で
いい材料を選ぶのも買うのも
時間もお金もかかるものだから
それをちゃんと評価して
いいもの、いい作品、いい商品には
きちんと適正価格を出す
そんな姿勢がいるのでは?と
思います
一度買ったら心が躍って
いつまでも大切にしようと思える
そんな商品こそSDGsかもしれない
そんな考え方もできるのではないでしょうか?
鶏がさきか卵が先か
わかりませんが
消費者が安いを一番の基準にすれば
子供たちの貧困も
シングルマザーのつらさも
コロナで体力のない会社も
たどる先が見えるような気持になりました
1000円のものを10枚買っても
10000円のものを1枚買っても
同じ10000円なのだから
余分に消費せず
大切に使うこともまた、とても
大切なことじゃないかと
ハンガーにかかった
新しい洋服をみても
わくわくしない塾長でした…