たとえ、今はわかってもらえなくても

学校によって
すでに中間テストが終わったところ

今まさに真っ最中のところ
来週のところと

このところバラバラの
テストの為
揃った指導がなかなかできずにいます

エンカレッジ桃花台が
学習障害や発達障害の子たちの為に

さまざまな取り組みをしている事を
ここのところお知らせしてきたのですが

その分野の知識を学び
子ども達の様子を見
学校や保護者の方々の様子を

見たり考えたりするにつけ

自分の中にもやもやが大きくなります

テスト

テストってなんでしょう？

いや、なんでしょう？じゃない

何のためにやるんでしょう？

麹町中学校の工藤校長先生の取組は
とても有名ですね

公立中学校でありながら
校長先生が変われば
こうも変わってしまうものかと
驚きをかくせません

この中学校では
学級担任がいません

学年を先生のチームが
みんなで指導する

手術室の中で
執刀医や助手、看護婦
麻酔医など

さまざまな役割のプロフェッショナルが
チームを組んで患者さんを直す

そんなイメージを学校の担任制度
に持ち込んだ改革でした

これによって
自分のクラスを意識した

先生方の競争心や無関心を
なくすことに成功しました

それぞれの先生が
得意をいかした指導ができるように
なったわけです

さらに、宿題を撤廃

宿題は先生が楽をするために
あるものだから必要ない

そもそも、学力レベルの
ちがう子ども達が
一律おなじ課題をやってくる

その事に何の意味があるのか？

と言い放ってくれました
日本の教育は
中間層中心の教育です

この宿題は
中間層には学びになるかもしれないけれど

学力のある子にとっては
わかりきったことを
ただ時間を費やしてこなすだけ

この時間にもっと自分の
興味のある事についやしたり

さらに深い学びにチャレンジできるはず

学力の低いこにとってみれば
わからない上にわからない課題
時間ばかりかかって
頭に入りません

それなら、自分のわからない所を
しっかりと学びなおした方がいい

撤廃して結果
学力があがったそうです

そして、中間テスト
期末テストなどの
定期テストを撤廃しました

その時期にタイムリーに
覚えている必要がない

その学年に習うべきことは
その学年の間に習得できれば
それでいいんじゃないか

という考え方です

ですから、習った場所は
単元テストが行われ
この単元テストに落ちれば
何度でもチャレンジできます

そして、合格点をとれるまで
やるので、全員の評定がそろいます

この時も先生方から
これでは、成績を段階別につけられません
全員が５をつけなければ　いけなくなる

とクレームがついたそうですが

全員が５の評価だと何か問題がありますか？
私たちは全員が５を取れるように
指導しているのだから、それはむしろ
めざすところではありませんか

目から鱗が落ちるとは
このことですね

私もまったく同感！！

というお母さん達のお話を良く伺います

でも、子ども達
がんばっていますよ
見に来てみて下さい

何度も聞いてきました

塾を始めたころから
結果に結びつかない事に
どれだけ責任を感じたかわかりません

「何回繰り返しやれたかが決め手」
「どなってでも、いやな事を言ってでもやらせる
　テストの結果が良ければ勉強が面白くなる」

「塾なら結果をだしてこそ価値がある」

どの言葉も　自分の信条とは
すこしも重ならず

迷い苦しみ、夢にまで見ました

私でも凹みます
自慢じゃありませんが

おばちゃんは結構面の皮厚いんです
ちょっとやそっとじゃ
へこたれないんですが

それでも辛かったです

でもね、3年子ども達と
関わってきてわかってきた
事があります

みんな、それぞれ
がんばっているし
みんな、それなりに
理解もしている

テストだって
なるべく良い点を取りたいと
思っているし
それに向けて努力しているのです

塾ではちゃんと
問題がとけている事も
テストでは取れなかったりする

一番がっかりしているのは
本人だと思うのです

私はそうやって
失敗しながら自分の学習法や
自分の得意や不得意を見つけていく
その事のほうが
長い人生をみたら

大切な事に思えるんです

口先で都合の良いように
言い訳しているように

聞こえるかもしれませんが

麹町中学校がスタンダードと
なるような世の中になったら

確実に今の価値観考え方は
変わっていくはずです

だからこそ
世の中に惑わされないような

自分の価値感を見極めていったり
流されないでいる強さを
持つことこそ大切なんじゃないかなぁ。