発達障害「たっくん」の生きる道

一昨日は発達障害の息子が
就職を希望している会社の面談でした


今年32歳になる長男

12歳の時に軽度知的障害の診断をうけ
その後、広汎性発達障害の診断も受けました



19歳の時、障がい者就職支援センターで
職業訓練を半年間受けた後
ハローワークを通じて就職できました



小さいころから、大型スーパーの
清掃のお仕事をするおばちゃんが
大好きで
(というか、道具や掃除を
している様子に興味があったようです)



飽きずにじーーーーっと
仕事の様子を見ていました


就職する時も、適性検査では
毎日やることが決まっていて

同じ作業をコツコツする事に
むいているとのことで、
軽作業をすすめられましたが



本人の強い意志で

「おれは清掃いっぽんでいく!」


と言ってひきませんでした

ハローワークの担当者のかたが
そういう気持ちはすごく大切だ!

と言って下さり、とある企業の総務部を
進めてくださいました

清掃会社ではなく、工業系の会社で
総務部が清掃部門をもっていて
そこへの就職をすすめてくださり



無事入社できました。
それから10年、有給休暇もほぼ使わず



朝6時には家を出発して

炎天下の日も草取りをし

雨の日も、風の日もがんばって
通い続けていました



その息子が、2年前
会社に行けなくなりました


執拗ないやがらせに堪えられなくなって

外へでられなくなりました


それから2年
やっと次の就職先がきまりそうです

就職についてお世話をしてくださった会社がこちらです
S-POOL Plus

この会社のビジネスモデルが
とてもすばらしいなと
説明会に伺ったときに感動しました

大きなビニールハウスが25棟以上ならぶ
清潔な感じの農園



この農園に75名の障がい者を募集されていました


息子の勤めていた会社でも
10名弱の障がい者


従業員数もかなり多い会社でしたが

それでも、10名弱の障がい者の人たちを
雇用する、面倒をみるのは
とても大変そうでした


健常者の社員さんと共存するのも
難しかったのに、75名

だれが、どうやって面倒をみるのだろう?

最初は不思議でした。

しかし、この私の感覚こそが
間違っていたと思い知るような
仕組みがそこにはありました

障がい者の人たちは
面倒をみてもらう人じゃない

一緒に働く仲間で、
一緒に働く従業員だという感覚

親である私でも、知らない間に

面倒をかける存在
お世話になる存在

と思い込んでしまっていたと
気が付きました

そんな風に初めから思われたら悲しいね

この会社は、75名の障がい者を
募集していますが一人も雇いません



この会社は農園を貸すのがお仕事だというのです



規模の大きな会社では
約2%の割合で
障がい者を雇用する義務があり

違反するとペナルティとして
国にお金を払っています

しかし、1000人の会社なら20人
10000人の会社なら200人の障がい者を
雇用する義務がうまれるのです。

これは大変ですね

そういう大規模な会社に農園を貸しています

このビニールハウス1棟に


障がい者の方が3名でタッグを組み
野菜をそだてるわけです



その1棟には健常者の農場長がいて
3人をサポートします

一般の人です
農場長さんは福祉士さんとかではなく
地元の高齢者、主婦などが採用されます。

人柄重視で採用されるそうです
(地域に雇用もうんでいるんですね)

たくさんビニールハウスがありますが
隣は別の会社の農場だったりするわけです



ここで作られた野菜は
従業員さんへの福利厚生として
無料で配られで喜ばれています

また、会社のSDGs活動として
こども食堂に寄付されたりします



野菜を受け取った社員さんから
お礼のメッセージが届いたりする事で

自分たちの仕事が
役に立っている事も実感でき
やりがいをもって
働いている姿
が嬉しいですね



働いている障がい者の人たちは
みな、大きな企業の社員として就職し

障がい者枠での一般就労となります。

だからお給料も普通に頂けて
厚生年金など社会保障もしっかりしています

1棟に3名 × 10棟分借りた会社は
30人の障がい者雇用ができます






大企業は障がい者雇用を進められる


障がい者は生きがいをもって働くことができる


社員はおいしい野菜を無料でもらえる

すごい win×winでみんな幸せ

こんな仕組みを考えた人はすごい

今、自治体とタッグを組んで
あちこちの自治体でこの農園は広がっています

息子に障害があると知って
どの親御さんでも同じだとは思いますが



一番心配なのは親亡きあと
この子の生活をどう支えるのか
ということです。

今はまだ、軽度の障がい者への
国の支援は少ないのが現状です



発達障害の人たちは
知的おくれが無いことが多く
(むしろ知的能力が一般より高い人も多い)

それだけにかえって苦労することがあります

我が家の息子は幸運にも
良いタイミングで
良い縁にめぐまれて


10年間働き続ける事ができ
今、また新しい職場と出会う事ができました

障がい者が自分で働き収入を得て
自立して生活できる
そのことは、巡り巡って
健常者の人たちの負担を
減らす事にもつながります

こういうはっとするような
仕組みや工夫を考えだせるのが
人間のすてきな所だと思います



人にはみな、きっと適する仕事や役割が
あるはずなんだと思うのです

だれかが負担する、面倒を見る
という考え方ではなく

お互いが利益を分かち合うような
そんな社会をめざせたら
こんな素敵な事はないのではないでしょうか

我が家の「たっくん」の
これからの就職についての情報は
ブログでお伝えしていきたいと思います

きっと、一筋縄ではいきません。

新しい事を始めるのは
発達障害を持つ「たっくん」
にとってはおーーきなハードル

問題はいっぱいおきるでしょう 💦

覚悟はしております 😉




また、福祉で利用できる事や
備えておきたいことなども
お知らせしたいです



同じように軽度の障害を持つ方々に
情報をお伝えしたいからです

知ってると知っていないは
その子の人生に大きな違いが起きます

日本の福祉は申告しなければ
利用できないものが多いから




知って備えましょう
その子が一人で生きていけるように

幸せな人生を送れるように
自分の人生を笑顔で歩めるように

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