お父さんのすることはいつもいい

コロナ自粛の時に
ブックカバーチャレンジが流行して



今までに自分が読んだ
たくさんの本のなかから

7冊をえらびだす作業が
とても楽しかったんです




このブックカバーチャレンジも
楽しい人と、それはどうかな?
という人とに分かれましたね

そのどちらの意見も
素直に言えることは
当たり前のようで当たり前じゃない

いろんな国があるので
日本が賛否を堂々と主張しあえることは
幸せなことなんですね

さて、どちらも言える幸せを
語っておいてなんでが

私の好きなお話を
今日はご紹介したいと思います

アンデルセン童話の一つ
「お父さんのすることはいつもいい」



日本の昔話に
「わらしべ長者」というお話があります

わらしべ長者は一本のわらしべが
どんどんグレードアップして
最後は長者になるお話ですね

「お父さんのすることはいつもいい」
はまったく逆です

もっていたものがどんどん
グレードダウンしていくお話

貧乏な夫婦がいました

お金がなくなって
持っていた馬を手放す事にしました




お父さんは馬を売りにでかけます

途中であった人が連れていた
牝牛と交換します。



その後この牝牛を羊に



羊をガチョウに


ガチョウを雌鶏に


交換してしまいます
そしてとうとう最後には
袋いっぱいの腐ったリンゴと


交換してしまったのでした

それを聞いたイギリス人は

おまえさんは、帰ったら
 おかみさんにこっ酷く叱られる
よ!



といいました

ところが、お父さんは


いや、お父さんのする事はいつもいい
といってほめてくれると言います

そこでイギリス人とお父さんは
一緒に家に帰りお母さんにききます



馬が牝牛になったと言うと
お母さんは


「毎日牛乳がのめるしヨーグルトもつくれて
とてもいいわ」
と言いました

牝牛が羊になったというと
「毛を買って冬も暖かいセーターを
着る事ができてもといいわね」



と言い

羊がガチョウになったら


「今年のクリスマスには
美味しい丸焼きが
食べられるからもっといい」


ガチョウが雌鶏になったら
「今日から毎日卵がとれてもっといい」
と言ったのです


ほらね!わしの言った通り


そして、最後にその雌鶏が
袋いっぱいの腐ったリンゴになった
と伝えると・・・

実はね昨日隣の奥さんが、
おまえさんの所には
腐ったリンゴ一つないじゃないかと
言われて腹がたったので



これだけあれば

袋いっぱいあるさ
言い返してやれるよ

お父さんのする事はいつもいい

そう言って笑いました




イギリス人はたいそう感動して
夫婦にたくさんの金貨をプレゼントしました


というお話しです

子供の頃は、

夫婦仲の良さと
お父さんを信じているお母さんが
とても素敵な物語だなと思ったのです



我が家はお母さんの権力がとても強く
家族中がお母さんの思うようにならないと
叱られ続けていたので



このお話はすごーくうらやましかった

今はこのお話
すこし違った目線でみたりします

例えば

どんな出来事もそれを受け取る人によって
価値がきまってくる

ネガティブにとるも
ポジティブにとるも
その人しだい


このお母さんだってきっと
はっ?どゆこと?
って思う時もあるのだろうけど



良い受け取り方をするように
心掛けているのかもしれません

物がない事よりも



夫婦がなかよく暮らせることが
お母さんにとって幸せなのかも
しれませんね

さらに、現在の日本の状況に
置き換えてみると

お母さんのように
盲目的にお父さんのする事を
良い事だといっていては
いけないのかもしれない




となるのかも。。。

いままで、森加計問題も
共謀罪法案や特定秘密保護法も



桜をみる会問題も



官邸のすることは
みんな良い

とばかりに、

他に適当な人がいないからという、
誰が言い出したかもわからないような

「空気」に…いや、「煙」にまかれて
見ないようにしてきた結果が



今回の公務員定年延長問題で
黒川さんの件に象徴されるように

引きも引かれぬみっともない
状態を招いているように思います

誰が悪いか・・・
いろいろですが、

政治家を選ぶのは国民ですから
選挙にいかない国民が
一番罪が大きいと思うのです



中学では3年生で公民を教えます

中学の内からもっと具体的に
選挙に行く意味を
今の状況などしっかり交えて
教えていくのはどうでしょうか?

みんなが声を上げだした
今が政治に館員を持つきっかけ
なのではないかと思います



そういう国民の姿勢がないと



どうせ、一時だけで
選挙の頃にはまた忘れて

自分たちが選ばれるのさと
おごり、怠慢が
生まれるんじゃないでしょうか


よどみにはボウフラしかわかない
コロナだって、よどんだ空気の中で
はびこるものだから



喚起はめっちゃ大切!

どんな事も風通しよく

ですよね

そういう私も、ここの所は
仕事仕事で、選挙も欠席しがちだったので
まずは、我がふり直せで肝に銘じます!

そんないろいろを
考えさせてくれたアンデルセン童話でした

またの機会に別のお話しもご紹介します!

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